山田流
山田流
生田流から枝分かれした、 山田流ですが、 医師の山田松黒 (しょうこく)の弟子、
山田検校が、 江戸浄瑠璃の 語る様に歌う特徴 を生かし、 新歌曲を 創り出しました。
江戸中に広がった 山田流は、 箏が二面以上 三味線が一丁 を基本に、 歌の聴かせ
どころを 一人ずつ 歌うという様に、 江戸浄瑠璃に 準じた演出が 特徴です。
また、 箏と三味線が一体となり 旋律を演奏するため、 タテとなる演奏者が、
即興風に洒落弾き を入れる事が 多いのです。
四代家元、 山登、 山木、 山勢、 小名木(のち、中能島) の各検校が、 それぞれの
芸風を伸ばして新曲を創作し、 それを固有の曲として 演奏しています。
明治に入ると、 さらに実力の有る方々が独立し、 家元となりました。
四大流派以前の曲は もちろん、 各流派固有の曲、 そして、 生田流で演奏されている
曲も取り入れます。 箏に対して、 真っすぐに座り、 爪が丸みを帯びているのが特徴
です。浪々と歌う 歌い方は、 浄瑠璃風です。
山田流
2007年1月1日月曜日