はるのうみ

宮城道雄 昭和4年(1926年)作曲


平成19年 品川三曲演奏会での演奏。

宮城道雄が瀬戸内海を旅行した際に、 瀬戸内の島々の綺麗な様子を描いた曲です。

のどかな波の音、 舟の艪をこぐ様子、 舟歌、 鳥の行き交うさま等が 表現されています。

最初に発表された時には、 あまり注目されなかったのですが、 この曲を一躍有名に

したのは、 フランスのバイオリニスト、 ルネ・シュメーでした。

来日したおり、この「春の海」に興味を持ったシュメーは、 尺八のパートを

ヴァイオリンに編曲し、 自分の演奏会で、宮城道雄の箏と合奏して、 大評判を得た

のです。 さらに、レコードにも吹き込み、 そのレコードは海外でも発売され、

世界的に好評を博し、 異常な売れ行きを示したのです。

昭和33年には、 文部省の指導要領によって、 中学校の音楽共通鑑賞教材に指定され

ました。

 

春の海

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